巨人は21日、東京都内の球団事務所でスカウト会議を行い、23日に行われるドラフト会議での1位指名候補を4人に絞った。

 即戦力か将来性か――。最終判断は22日のスカウト会議に出席する原監督が決める。

 この日の午後2時ごろから開始された会議は約3時間で終了。山下スカウト部長は「上位候補を絞りました。4人の中から1人を選ぶことになる。即戦力なのか、高校生なのか、明日(22日)監督と話し合います」と最終判断を指揮官に委ねることを明かした。

 巨人が指名する最有力候補は、即戦力ならば大学ナンバーワン右腕の早大・有原。将来性を見込むなら高校通算73本塁打を誇る智弁学園・岡本の“二択”と見られる。原監督が「球団として(意見が)一致した当日を迎えたい」と話すように、即戦力なのか、はたまた将来性を取るのか、22日の最終スカウト会議では球団のドラフト方針を決めた上で、いずれかの選手を選ぶことになりそうだ。

「今年は菅野のような『特A』の存在はいない」(山下スカウト部長)という見方が存在するように、前評判は決して高くない今年のドラフト。競合で負ければ、惨敗すらあり得る状況だけに、慎重な判断が求められる。来季、2年契約の最終年を迎える指揮官は果たしてどんな判断を下すのか。すべては“原の一声”にかかっている。