<パCSファイナルステージ ソフトバンク4-1日本ハム>

 すでに今季限りでの引退を表明していた稲葉篤紀内野手(42)は4点を追う9回に代打で登場。サファテが投じた151キロの直球をフルスイングしたものの捕邪飛に倒れ、20年の現役生活にピリオドを打った。

 試合終了間際にはベンチの後ろで涙をぬぐっていたという稲葉だが「すべてが終わったなという感じです。三振でもいいから思い切り振った。悔いのない試合をできました」と最後は笑顔を見せた。


 試合後には同じく今季限りで引退する金子とともに両チームの選手から胴上げされ、ソフトバンクの秋山監督とも抱き合った。「全ての人に感謝しないといけない」。ファンに愛されたベテランは、静かにバットを置いた。