中日・山井大介投手(36)が今季、取得した国内FA権を行使せずに残留濃厚となった。9日に落合GMと会談。条件提示も受け、気持ちが固まった模様だ。

 13勝5敗で最多勝と最高勝率の2冠右腕の流出阻止の可能性が高まったのだから球団サイドもホッとひと息だろう。ところが、いまだピリピリムードが収まらない。いずれもFA権を持つ朝倉健太投手(33)と高橋聡文投手(31)の去就が気になるからだという。

「山井の残留が決定的なことは安心材料だけど、健太、聡文とはGMはまだ話をしていないみたいだしね。2人とも今季は大きな活躍はできなかったけど、いなくなったら困る選手なのは間違いないし…」とチーム関係者は表情を曇らせる。別の関係者は「GMはこの2人とも早く残留交渉してほしい」と訴えるほどだ。

 山井を速攻で口説いた落合GMは朝倉、高橋聡にはどんな動きを見せるか。周囲はドキドキしながら注目している。