広島・緒方孝市新監督(45)がプリンス・堂林翔太内野手(23)にハッパをかけた。「今年は全部の面において数字が平均より低かった。バッティングでは鈴木誠の方が頭一つ抜けてきている。ライバルは多い。三塁ならば外国人も相手になる。結果を出して勝負してほしい」


 今季の堂林はケガでの離脱もあり、打率2割4分6厘、8本塁打、28打点。三塁と右翼で起用されたが、本人は「サードで勝負したい」とポジションにこだわりを見せている。それは緒方新監督も承知。「守備力は上がってきている。目をつぶらないといけないという状況ではなくなった。固定したいというところにある」と評価しながらも、三塁定着のためには、これまで以上の打力アピールを求めたのだ。


 野村前体制では将来性を見込まれ、積極的に起用されてきた堂林だが、緒方新体制では完全に実力でポジションを取らなければならない。来季はプリンスの“勝負”の年になる。