“巨人の眠れる至宝”セペダ残留情報にGナイン「マジか?」と動揺

2014年10月16日 16時00分

絶好機に併殺打に倒れたセペダ

 セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージが15日、東京ドームで開幕し、1位の巨人が2位の阪神に1―4で敗れた。巨人にアドバンテージがあるため、これで1勝1敗のタイとなったが、今回のCSを前にチーム内で衝撃情報が飛び交い、巨人ナインが激しく動揺していたことが明らかに。それはこの日、無死満塁で併殺打に倒れた“インケツ男”フレデリク・セペダ外野手(34)の残留情報。いったい、どうしてこうなったのか――。

 巨人の眠れる“至宝”が、ひと振りで流れを止めてしまった。

 勝負が決まったのは、4点を追う7回だった。まずはこの回先頭の阿部がそれまで2安打に封じ込まれていた藤浪から、右翼席に反撃の号砲となるソロ。さらに主将の一発に呼応してアンダーソン、村田、亀井が3連打し、無死満塁の絶好機を迎えた。

 一発出れば逆転という場面で、原監督が片岡に代えて送り込んだのはセペダ。ところが1ボールからの内角直球を引っ掛け、結果は最悪の一ゴロ併殺。後続も倒れて反撃は1点止まりに終わり、大事な初戦を落とした。

 敗戦後の原監督は渋い表情で「勝負に出たというところです」とセペダを代打に送った場面について振り返った。一方、痛恨の打席に終わった本人は「見ての通り。結果を出せなくて悔しい」と語ると「次にチャンスをもらえたらリベンジしたい」と強気に前を向いた。

 大一番の勝負どころをセペダに託さざるを得なかった裏には、高橋由の故障離脱で長打が期待できる左の代打が不足しているという苦しい事情がある。それでもシーズン中から不振にあえいだインケツ男を起用したことは、賛否が分かれるところだろう。

 実はナインの間でも、セペダの去就に関する“衝撃情報”により、動揺が広がっていた。出場52試合、打率1割9分4厘、6本塁打という成績に終わったセペダについては、最近まで選手たちの誰もが「今季限りで退団だろう」と信じて疑わなかった。

 ところがシーズン終盤、球団内で“まさか”のセペダ残留が本格検討されていることが発覚。関係者からその話を伝え聞いたというある主力は「聞いたときは思わず『エッ…』って絶句してしまいました。みんなも『マジか!?』って驚いていましたよ」と吐露した。

 そこで球団関係者に確認すると「残留の可能性は十分ある」と明言した。しかし“実力至上主義”の巨人では、外国人であっても結果がすべてのはず。だがセペダに関しては「彼は本国で高い名声を得ている英雄。キューバとの今後の関係もある。本人が日本でプレーすることを望んでいる以上は、なかなかむげにはできない」という。

 キューバ選手の去就に関しては「今は何も決まっていない。すべては今後の交渉次第」という。ただ、ほかに「セペダをどうしても欲しい!」という球団が出てくれば話は別だが、今季の成績と高額な年俸(1億5000万円=推定)を考えると、やはり巨人が来季も面倒を見るしかないのかもしれない。

 今後もセペダが起用され続けるようなら、波紋が広がることは避けられない。チーム内外に漂う不穏な空気を“至宝”は自慢のバットで振り払えるか。