広島・緒方孝市野手総合コーチ(45)が次期監督就任を要請され、受諾した。「断る理由はない。チームの力になりたくてコーチとして5年間やってきた。気持ちは固まっている」と決意を口にした。鈴木本部長とは約3時間、会談し、補強についても「今シーズンの戦い方から優勝するための考えや要望を伝えた」という。

「今の形を引き継ぎながら特徴を出してほしい。足を使うち密な野球。強かった時代のカープの野球を考えているようだ」とは鈴木本部長。

 24年ぶりのリーグ制覇に向けて、その手腕への期待は高まるばかりだが、ただひとつ、緒方コーチの通勤手段について球団側は要望があるという。

 緒方コーチは本拠地での試合の際は健康面も考慮し、マツダスタジアムまで自転車で通勤することが多かった。その影響もあり、現役時代と変わらぬ体形を維持しているが、球団幹部は「やはり何かあると困る。自分で(車を)運転して、というのも危険があるし、タクシーが望ましい」と話した。

 今後は新監督として宮崎で行われているフェニックス・リーグを視察する予定の緒方コーチだが、本拠地では、これまでの通勤手段を変更し、新たな船出となりそうだ。