世界野球ソフトボール連盟が28日、今夏の東京五輪における1次リーグの組分け方法を発表し、B組に決定した韓国が「福島での試合を避けられた!」と大きな盛り上がりを見せている。

 韓国はA組の日本とは1次リーグで対戦しないB組に決定。日本は開幕戦のみ、福島で試合を実施することがすでに決まっていたため、日本と同組の場合は福島で試合に臨むチームが出てくるが、韓国は別組になったことでその可能性はなくなった。

 この組分けに韓国メディアが一斉に反応。「スポーツトゥデー」は「福島は2011年の大震災の余波による原発事故で放射能が流出した地域である。その福島でオリンピック競技を行うことに対する懸念の声が大きかったが、日本は東京五輪を通じて安全を証明するため、最終的に福島で試合を強行することにした」と、事故を起こした福島第一原発がある福島での試合開催を疑問視。

 そして「幸いなことに、韓国は福島を避けた。韓国と日本が別の組になり、韓国は横浜でのみ試合をすることに決定した」と組分けを〝大歓迎〟した。

「メディアペン」も福島での試合開催を糾弾。「危険地域の住民がすべて移動するほど被害が深刻だったところで、五輪競技を実施することに対して懸念の声が高まっていた」と報じた。

 韓国ではいまだに福島への風評被害がひどく、同国内では「放射能五輪」とやゆする声も多い。韓国が福島で試合を行うことになれば日韓両国の間で大きな火種になっていたのは間違いない。