【ミズーリ州カンザスシティー8日(日本時間9日)発】ロイヤルズは午前、本拠地カウフマン・スタジアムで軽い調整を行った後、チャーター機で10日(同11日)から始まるアメリカンリーグ優勝決定シリーズの相手オリオールズの本拠地ボルティモアに向かった。

 今季のオリオールズとの決定的な違いはチーム本塁打数だ。オリオールズが両リーグ1位の211本に対し、ロイヤルズは最下位30位の95本。数字だけを見ればパワーでかなり見劣っている印象だが、ロイヤルズの青木宣親外野手(32)は「(オリオールズは)球場も狭いからね。うちは結構広いし、ホームランはあんまり打てていないと言うけど、よそへ行ったら結構打てると思う。その辺の差は感じていない」と言い切った。

 左右非対称のオリオール・パークは右翼が狭く、右中間などの膨らみもないのが特徴。ロイヤルズの1985年の世界一メンバーで、野球殿堂入りを果たしているジョージ・ブレット氏も「このチーム(ロイヤルズ)がもしボルティモアを本拠地にしていたら、彼らは(チーム本塁打数が)最下位にはならない」と断言する。草食のイメージが強い青木ロイヤルズが一転して、肉食に変身しそうなムードだ。