広島は8日、野村謙二郎監督(48)が今季限りで辞任することを発表した。5年目となった今季は終盤まで優勝を争い、最終的に2年連続の3位に終わった。

 指揮官の今季限りでの退任に赤ヘルナインは気を引き締めた。ファーストステージに向けてマツダスタジアムで調整したエース・前田は「悪くなった時には監督室に呼んでもらって黒田さんを引き合いに出して声を掛けてくれたり、信頼は揺るがないから思い切っていけと言ってくれた。直々に言ってくれてありがたかった」と、しんみり。まだ、日本一になるチャンスは残されているだけに「監督を胴上げして終われれば最高。勝ち抜いて日本一を一緒に味わえればいい」と花道を飾ることに意欲を燃やした。

 また、1年目から期待され先発ローテを託された大瀬良も「『お前の魅力はスピードボール。どんなに打たれても若いうちはそれでいけ。俺はそれが見たい』と言われて開き直ることができた。花を添えられるようなピッチングができればいい」とポストシーズンでの全力投球を誓っていた。