楽天 デーブ監督なら嶋流出も

2014年10月09日 07時10分

9回二死からマスクをかぶった嶋

 楽天の監督問題が選手の去就にも飛び火だ。チームの顔で、すでに侍ジャパンにも選ばれている選手会会長の嶋基宏捕手(29)が国内FA権行使に含みを残した。昨オフに年俸変動制の4年契約を結んでいるが、FA権について「これから球団と話してみないと」と発言。契約にはサイドペーパーが存在する様子で、条件次第でFA権行使も可能であることは間違いない。

 今季は伊志嶺や若手の小関が先発マスクをかぶるケースも多く、嶋のスタメン出場は109試合にとどまった。しかし、年齢的にも脂がのる時期で、元監督の野村克也氏仕込みのリードはもちろんのこと、シュアな打撃も健在。チームにとって不可欠な存在であると同時に、手を挙げれば複数球団が獲得に興味を示すことは確実だ。

 それにしても、4年契約を結びながら「残留」を明言しないのはなぜなのか。理由として考えられるのが、指揮官の交代だ。星野監督について「いつも厳しいことを言われるけど(宿舎の)ホテルで会うと『俺はいつまでたっても、お前らのことを一番に考えている。安心しろ』と言ってくれた」と話し、この日のセレモニーでは闘将に花束を渡す際に人目もはばからず涙を流した。一方で、大久保二軍監督とはお世辞にもうまくいっているとは言えず、一軍監督代行時もしっくりいっていなかった。立花陽三球団社長(43)が「白紙」とした監督人事の展開次第では、嶋流出も十分にあり得る。

 この日は体調不良を理由にスタメンを外れたものの、同点で迎えた9回表二死二塁から捕手として途中出場。結果的に延長戦に突入したため延長10回に打席にも立ったが“思い出づくり”だったように見えなくもなかった。いずれにせよ、後任指揮官選びとともに、その動向が注目される。