斎藤佑を謙虚にした栗山監督の独断采配

2014年10月01日 07時30分

日本ハムのCS進出を決めたのは佑ちゃん(左)だった

 日本ハム・斎藤佑樹投手(26)が、風邪をひいた大谷の代役として先発登板した9月29日の西武戦(札幌ドーム)で、5回2安打1失点の好投、チームは4―1で勝った。7月31日のロッテ戦以来の今季2勝目(1敗)を挙げ、チームの3位確定、CS進出決定に貢献した。

 力感のないフォームから最速145キロのストレートで西武打線を幻惑した斎藤は「ちょっと遅いですけど、ずっとやってきたことができてよかった。こういう場所をくださった監督に、また6回以降を投げてくれた中継ぎ陣に感謝したいです」と周囲の支えに感謝。「僕ぐらいのレベルの投手は相手(打者)の調子がいいととらえられる。相手の状態が悪ければ抑えられる。そこでいかに打ち損じを狙っていけるか」と謙虚な言葉を並べた。

 試合前「この試合に佑樹が投げるというのも大きな力が働いているというか、オレが勝手に決めたこと」と語っていた栗山監督にとっては、二軍からの新垣推薦を制しての独断采配が的中した形。試合後、指揮官は「(1勝3敗と)嫌な足踏みをした千葉の時にこの状況を打破してくれるのは誰なのかを考えた。もちろんボールや技術の判断もするんだけど、(斎藤は)違う何かの力を持っている。分かってもらえないと思うけど、プロ野球は単純な戦力の足し算だけではない。ファンがいてそれが大きな力になる。そういう特徴を持った選手たちをうまく組み合わせていくしかない。すごく自分の思い入れが強過ぎるのかもしれないけど、佑樹が頑張ったことだけでいいんだよ」と、斎藤起用の理由を説明したが、理由がこれでは二軍で結果を出して推薦されながらも、栗山監督に独断で昇格を却下されてしまった新垣はじめ、納得できない選手もいることだろう。

 とはいえ大谷の代役を果たし、チームのCS進出を決めたことは事実。斎藤がいつになく謙虚だったのもそんなチーム内の空気を読んだからか。