<ロッテ4-2オリックス(28日)>オリックスが28日(QVCマリン)、ロッテに2―4で敗れ、3連敗。首位・ソフトバンクに“お付き合い”でマジック再点灯とはならなかった。

 試練の8連戦の6試合目。この日の朝午前中に札幌から千葉に移動し、そのまま試合に突入。前日27日には飛行機の機材トラブルで札幌入りが約2時間遅れるなど、運にも見放され、疲れはピークに達している。それでもナインは優勝に向けて意地を見せるつもりだった。

 試合前のウオーミングアップ後にキャプテンの坂口が仕切り直しの声掛けを行った。全員で円陣を作り「オーッ」と大声をあげて気合を入れた。この日の先発は二軍から再昇格したばかりの吉田一。ところが元気いっぱいのはずのルーキーが3回途中3失点と期待を裏切り、見せ場なくマウンドを降りた。

 吉田一は「先発投手としての役割を果たすことができず、チームに申し訳ないということしかありません」。3回途中に2番手で投入されたマエストリもピリッとせず、いきなりロッテの“代役4番”角中に2ランを浴びた。

 打線も波に乗り切れない。ロッテ先発の涌井から6回までに2点を奪うのがやっと。最大のチャンスは4回だった。先頭のT―岡田の安打、相手守備のミスなどが絡み一死満塁とするも代打・坂口が二直。ヘルマンの三ゴロで相手守備が乱れ、1点を取ったが、続く駿太は右飛に倒れた。

 ソフトバンクも敗れたため、相手にマジックは点灯しなかったのが、唯一の救い。それでもオリックスは残り5試合で2敗するとソフトバンクの勝敗に関係なく優勝の可能性は消える。今日29日からの楽天2連戦(コボスタ)を連勝すれば、10月2日の直接対決にゲーム差なしで持ち込める。崖っぷちに追い込まれたオリックス。いまこそ意地を見せるときだ。