広島・大瀬良大地投手(23)が25日のヤクルト戦(神宮)に先発し、7回1失点の好投で10勝目に到達した。新人の2桁勝利は、球団では1997年の沢崎以来8人目の快挙。「できるだけ早く勝ちたいと思っていたのでよかった。シーズン前から一つの目標に掲げていたのでうれしい」と喜びを爆発させた。
ルーキーながらチームの躍進に貢献の大瀬良だが、この一年間で気迫あふれるマウンドとは違う“天然キャラ”も明らかになった。例えば先輩選手と中華料理店に行った時のこと。一番年下の大瀬良は取り分け係となり、料理を分配したが、その際に使用した長い菜箸で食事も開始。先輩に指摘されるまで気づかずに食べていたという。
また、広島から遠征先のホテルに到着した際には野球道具を自分の部屋に入れたことに満足し、着替えなどが入ったトランクを廊下に放置したまま、リラックスタイムに突入。大瀬良は「3時間くらいたってから荷物がないと気づいた。『やばい!』と思ったら外の廊下にあった。ちょっと抜けているというか…。一つのことに集中して他のことを忘れてしまうんです」と苦笑いだ。
「しっかり者でもあるが、そういうところもあって面白い」とはチーム関係者。「(6~8月は2勝にとどまるなど)苦しんだ期間が長かったが、周りの人からのアドバイスもあってめげずにやってこれた。感謝してやっていきたい」と話した大瀬良は、今後も魂を込めた投球だけでなく“天然王子”しても存在感を発揮する!?