パ・リーグは23日、1位・ソフトバンクがヤフオクドームでの楽天戦に2―3で敗れれば、2位・オリックスも京セラドームでの西武戦に0―2で負け。両軍のゲーム差は2・5のまま。鷹軍団はチームの元気印男に救いを求めた。

 またもマジック点灯を逃したソフトバンク。先発・大隣が2安打と4四球で序盤に3点を失うと、打線も楽天先発・松井裕を打ち崩せなかった。「気持ちの部分だな。技術どうのこうのより食らいついていかないと…。開き直っていけるか。そういうところでしょう」とは秋山監督。16日からのオリックス3連戦、19日からの西武3連戦はいずれも1勝2敗。調子は下降線のまま、なかなかVに向けてのエンジンがかからない。

 そんな中、一人気を吐いているのが松田宣浩内野手(31)だ。

 この日も3回に18号ソロ。20日に第2子が生まれ、絶好調の選手会長については秋山監督も「マッチ(松田)が打ったみたいに、積極的に攻めていけば結果も出るし、可能性も見えてくる」と話し、チーム内からは「今こそ松田を見習え!」との声が出ている。

「松田は、いつ、どんな時でも大きな声でチームを盛り上げている。そういうところもね」とチーム関係者。別の関係者も「松田は思い切りがいいし、どんな状況でも常に上を見ていて、ちょっとでもいいものがないか、積極的に探している感じ。そういう部分が、プレッシャーに負けてしまっている今のウチの選手みんなに必要」という。

 当の松田も「目に見えないプレッシャーは当然ある。なので優勝を知っているメンバーで引っ張って、なんとか追い上げる雰囲気を作りたい」と声を大にする。足踏み続きのソフトバンクは全員“マッチ化”で勢いを取り戻せるか――。