阪神が恐れる「8・31レジェンド戦」

2012年08月17日 18時00分

 最下位DeNAに追いまくられる阪神が新たなデッドラインに戦々恐々としている。あるチーム関係者が青ざめた顔でこう話す。「8月31日までに何とかチームを良い状態に戻してもらわないと、大変なことになるかもしれない…」

 8月31日は甲子園球場でセ6球団合同で行う「レジェンドユニホームシリーズ2012」の3連戦が行われる。6球団がそれぞれオールドユニホームに袖を通して試合を行うこのイベント。24日からと31日からの3連戦でそれぞれがホーム、ビジター方式で同一チームと対戦する。広島と対戦する阪神は1937年のユニホームを着用し、24日からマツダスタジアムで試合を行った後、31日からの3連戦で広島を甲子園に迎える。

 1937年当時の主力メンバーは「ミスタータイガース」藤村富美男、「闘将」景浦将、若林忠志ら「レジェンド(伝説)」と呼ぶにふさわしい選手たちで、球団初の優勝を果たした。長い歴史を持つ阪神でも「間違いなく特別な年」(チーム関係者)だ。しかし、今の和田阪神はそんな輝かしいユニホームを甲子園で着て誇れる状況ではない。「今のままでは偉大な先輩方に申し訳ないのは当然だし、そのユニホームでふがいない戦いをすればファンやOB全員の怒りが爆発するのは間違いない」(別の関係者)と恐れているのだ。

 特に31日からの本拠地・甲子園3連戦の状況次第ではクレーム殺到、いや、それどころではなくなるかもしれない。10日に8連敗を喫した際、和田監督は「責任は感じている」と口にしたが、さらに、歴史あるユニホームを汚すような事態となれば、それこそ責任問題に発展しないとも限らない。

「オールドファンにもう一度来てもらって、そこから再び甲子園に足を運ぶようになってほしい」という球団営業部にとっても切実。レジェンドユニホーム見たさで駆けつけたファンに情けない試合を見せれば、その思惑と逆に足を遠ざけさせてしまいかねない。

 運命の?8・31イベント開催までに借金すべてを返すのは不可能だが、連勝の波に乗れば1桁まで減らすことはできる。1年目から崖っ縁の和田阪神に残された道は一つでも多く勝つしかない。