稲葉が来季入閣へ 打撃コーチで若手育成

2014年09月12日 16時00分

試合後、稲葉(右)は涙が止まらなかった

 今季限りでの引退を表明している日本ハム・稲葉篤紀内野手(42)の来季入閣が確実となった。

 

 2日の引退発表会見では「当然指導者になりたいという夢もある。若い選手を育てていきたい夢は持っている」と指導者への思いを語った。その考えはやはり球団も同じで、近い将来の「ポスト・栗山」筆頭候補でもある功労者に対して即入閣オファーを出す流れになっている。

 

 球団幹部の一人は「その話は月末の本拠地カード(27日からのオリックス戦)の時にすることになるんじゃないかな。こちらの要望だけじゃなく本人の希望も聞く形でね。周りに迷惑をかけることを人一倍気にする人間だからね」と語り、稲葉本人の希望も聞いた上で適正ポストを探っていくことになる。

 

 昨年は打撃コーチを兼任していたことから、今度は専任で出戻ることになる見通し。現在、打撃部門を担当する柏原、林両打撃コーチが、今季の稲葉の選手専任によっていずれもスカウトから転身しているだけに、ポストの交代にも大きな障害はないだろう。

 

 チームが世代交代の過渡期にあり、稲葉自身も「ずっとチームや選手を流れで見ているので一度現場を離れてしまうと全く分からなくなってしまう」という懸念を抱いている。それだけに、来季の即入閣は両者の思いが合致した理想の形だ。陽、中田、大谷という今のプロ野球界を代表する打者のさらなる成熟、レベルアップが指導者・稲葉に課せられる最初の任務となる。