稲葉コーチの“遺言”背負う大野が先発

2012年08月14日 12時00分

 首位・巨人との3連戦の初陣(14日)を任された中日・大野雄大(23)が「稲葉さんのためにも勝ちたい」と、11日に亡くなった稲葉光雄二軍投手コーチへ手向けの勝利を誓った。

 大野は昨年、左肩の炎症を抱えて入団。その左腕をファームでつきっきりで面倒を見ていたのが稲葉コーチだった。同期の巨人・澤村らが一軍で大活躍。そんなまぶしい姿に焦りは募り「試合で投げたい投げたいばかりだった」。そんな大野を稲葉コーチは「我慢しろ」「万全になってからじゃないとけがをしてしまう」と時になだめ、時に叱り見守った。

「大事にしてもらったから今がある。同期では一番感謝しているし、一番感謝しなきゃいけない」(大野)。

 稲葉コーチが亡くなった当日、大野は遠征には行かず名古屋に居残りだったため、ナゴヤ球場で顔を合わせている。そこでこう声をかけられた。

「このまま突っ走れ」

 3連勝中の左腕。恩師の最後の言葉を胸に巨人戦に挑む。