ピリピリV争いとは無縁 広島・ヒースがエンジョイ来日初勝利

2014年08月31日 09時00分

ウイニングボールを手に笑顔のヒース

<中日0-2広島(30日)>広島は30日、中日戦(ナゴヤドーム)に2―0で快勝し2連勝を飾った。勝利の立役者は、先発の新助っ人・ヒースだ。序盤から冷静なマウンドさばきで竜打線を7回途中無失点に封じ、うれしい来日初白星を手にした。打線は4回に梵の適時打で2点を奪取。前日にリリーフに失敗した中継ぎ陣もこの日は無失点リレーで試合を締めてみせた。

 

 新しく赤ヘルに加入した助っ人右腕が会心の投球で白星を手に入れた。7回途中無失点の力投でチームの連勝をお膳立てしたヒースは「非常に気分がいい。初勝利を与えてくれたチームに感謝したい」と喜びを爆発させた。

 

 来日初登板となった24日の阪神戦では6回を投げ7奪三振をマークした。この日は阪神戦とは一変、打たせて取る投球を披露。走者を背負う場面もあったが、そんなピンチにも「興奮するでもなく、だらけるわけでもなく普通に振る舞うようにしている」という言葉通り、まったく動じることはなかった。

 

 独自の感性でマウンドに上がっている。チームは優勝争いの真っただ中。しかもシーズン途中の加入とあって結果を求められるだけに緊張感満点のはず。しかし、ヒースはまるで緊張とは無縁のようだ。「一つのゲームなんだと思ってエンジョイするようにしているんだ。これまでの野球人生の中で培ってきたことだよ」。マウンドを心から楽しむことによって自らの力を100%引き出すことに成功している。

 

 15日にはメリッサ夫人と4歳の娘、1歳の息子が来日。今回の名古屋遠征にも帯同しており「ホテルで子供たちと遊んだよ。マクドナルドにも行ってチキンナゲットとフレンチフライをおいしく食べたよ」という。記念すべき日本での初めてのウイニングボールは「記念のものはいつも母親にあげているんだ」とアトランタ在住の母・グレースさんに送る予定だ。

 

 前夜の試合では打たれた戸田、中崎、ミコライオらリリーフ陣も、この日は零封リレーで勝利に貢献した。これもヒースの力投に刺激されたからだ。野村監督は「いい投球を見せてくれた。2回連続でよかった」と新助っ人をたたえた。

 

「厳しい戦いが続くと思うが、あまり熱くなり過ぎず冷静に戦うことを心掛ける。自分のピッチングができればいい結果がついてきてチームの勝利にも貢献できると思う」と意気込むヒース。リーグ制覇のための救世主になってくれるはずだ。