【核心直撃】未成年ながら飲酒、喫煙の事実が発覚し7月まで6か月間の対外試合出場禁止処分を受けていた西武・誠投手(20=相内誠)が処分解禁後、二軍戦4試合で2勝0敗、防御率2・05と好調だ。9月中の一軍デビューも十分にあり得る。更生した“房総のダル”の可能性や課題を潮崎哲也二軍監督(45)に聞いた。

 ――誠が好調です

 潮崎監督:ね、今は本当に楽しそうに野球をしている。

 ――来月2日からの10連戦で一軍デビューもありそうだ

 潮崎監督:それはまだ早いんじゃない。上はCS出場権をかけたAクラス争いの真っ最中。3位の可能性がある中での登板はないでしょ。若手の起用があるとすれば(3位の)可能性がなくなってからちゃうかな。

 ――仮に今の誠が一軍戦に登板したら

 潮崎監督:そこそこやると思いますよ。160キロとか2桁奪三振とかセンセーショナルなインパクトは無理ですけど、試合は作れる。打たせて取るタイプなんで。変化球も多彩だし制球もいいから、走者は背負うけど終わってみれば5回1失点とか6回2失点にまとめている感じ。

 ――現在の課題は

 潮崎監督:まず体をつくってストレートを速くすることですね。クイックだとか細かいフォームの矯正とかは二の次。まずは大きく育てる。今は足の太さがノックバットぐらいやもん。

 ――確かに185センチで71キロは細い

 潮崎監督:食が細いもん。カレーライスを1杯ぐらいしか食べられない。だいたい大食いの選手って早食いじゃないですか。特にカレーライスなんてかまないでのむでしょ。それが相内はひと口食べたらスプーンを置いて、ゆっくり咀嚼(そしゃく)してるんですよ。かまずにのめよ、と。プロテインとかのんだり、本人も努力してるんですけど、なかなか食は太くならない。

 ――プロテインよりカレーをのめ…と

 潮崎監督:違うけど(笑い)、体づくりのためにまずは食うことでしょ。