マエケン大乱調 広島2位浮上逃す

2014年08月29日 10時55分

4回、石川のスクイズをグラブトスしようと焦った前田は、失策しこの表情

 3位・広島は28日の最下位・ヤクルト戦(マツダ)に3—6で逆転負けし、連勝が2でストップした。中5日での登板となったエース・前田が大誤算。ツバメ打線に毎回先頭打者を許す大乱調で、4回9安打5失点で降板。1点を追う初回にヤクルト先発・石川から3点を奪った打線もその後は沈黙し、2位浮上のチャンスを生かすことができなかった。

 エースが“らしからぬ”投球でチームの連勝を止めてしまった。同点の4回、連打で無死一、二塁のピンチを背負うと、武内に適時打を浴びて勝ち越しを許してしまった。さらに相手先発の石川にはスクイズを決められ、この回2失点。初回にもらった2点のリードを守ることができず、前田はこの回でマウンドを降りた。この日は変化球の制球が定まらず、高めに浮いたところを狙い打たれてしまった。

 巨人、阪神を追い上げるためにこの日からエースは中5日で登板していく予定。そんな“フル回転ローテ”に「残り試合も少なくなってきた。特に先発ピッチャーは勝敗を握っているのでみんな頑張らないといけない」と気合十分だったが、139球を投じた前回登板の疲労が蓄積していたのか、持ち味を発揮できなかった。

 ヤクルト打線に対してマエケンはこれで今季1勝1敗となったが、もともとツバメ打線は苦手。「徹底してくるチーム」と狙い球を絞ってくる相手に手こずってしまった。白星を挙げればリーグトップタイとなる11勝のチャンスもフイにした右腕は「悪いなりのピッチングができなかった。もう少し粘り強く投げられればよかったが…」と猛省した。

 打線は初回に鮮やかな攻撃を見せた。先発・石川に対して、堂林から一気の5連打。相手の野選もあって3点を奪った。だが、この回以降は左腕を立ち直らせてしまい、ゼロ行進に終わった。

 野村監督の執念も実らなかった。4回に逆転を許したエースを早々に諦めて継投策を決断。2打席安打なしと内容の悪かったロサリオも3回で代えるなど“聖域なき起用”で反撃を試みたが、的中とはいかなかった。

 結局、石川に10勝目を献上し、2位浮上のチャンスを逃した赤ヘル。ここから3カード連続でビジターゲームとなるが、上位陣に食らいついていくためにも連敗だけは避けたいところだ。