メモリアル弾!G村田 復調の兆しは“自虐ギャグ”

2014年08月28日 11時00分

通算1500安打を本塁打で達成した村田

 巨人は27日、阪神との首位攻防第2ラウンド(東京ドーム)に延長10回、4-5で逆転負け。この日は救援陣が誤算だった。2点リードの8回に山口、その後はマシソンが2失点と崩れた。ただ、収穫もあった。村田が通算1500安打となる17号先制3ラン。不振の際には原監督からの叱咤も受けていた主砲だが、ここにきて発言にも“遊び”を交えるなど、心身ともに復調ムードだ。

 男のスイングに自信と気迫が戻ってきた。初回二死一、三塁の先制機。左腕・岩田の6球目の直球が高く浮いたところを、ひと振りで仕留めた。

 打球はこれぞ村田という逆方向への当たり。軽く合わせたようでも、右への打球はグングン伸びるのが特徴だ。右翼席前列に球が飛び込んだのを見届けると、村田は拳をグッと握り締めた。

 記念すべき通算1500安打は、3ランとなった。村田は「自分らしい右方向への本塁打で決められて良かった」と節目の一本を振り返ったが、特筆すべきはカウント3—2から、単打狙いにいかなかったことだろう。「追い込まれていたが、強く振ることができた」という言葉に大砲の自信が浮かぶ。

 今季は打撃の好不調の波が激しく、一時はスタメンから外されたこともあった。原監督からは容赦のない叱咤の言葉を浴びせられ、心が折れかけたこともある。先日も「どうしても修一のとこで打線が途切れる」と名指しされた。だが決して言われたままで終わらないのが村田のすごさだ。

 復調の兆しは現れている。不調時は人を寄せ付けないオーラを放つが、最近は好調の証しである“オトコギャグ”がポツポツと飛び出すようになってきた。ここ数試合は右方向への強烈な打球が増えている。それを指摘されると村田はこう言った。「別に右を意識して狙っているわけじゃありません。自然と飛んでいるだけですよ。狙って打つのはセカンドゴロだけです」

 真顔にドスの聞いた声で言い切るものだから、聞くほうは本音かジョークか一瞬戸惑ってしまう。だが本人としては、併殺打数でトップを独走していることに引っ掛けた渾身の自虐ギャグなのだ。