10勝の大谷“顔で球種バレ”克服?

2014年08月27日 16時00分

2年目で初の10勝目をマークした大谷

 2桁の壁もあの問題も克服――。日本ハムの大谷翔平投手(20)が26日、ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)に先発し、7回を5安打1失点と好投。チームの4―2の勝利を呼び込んだ。7月16日の西武戦(旭川)以来となる白星を手にし、2年目で初の10勝目(3敗)をマークした。高卒2年目での2桁勝利は球団では2006年のダルビッシュ(現レンジャーズ)以来だ。

 

 王手をかけて4度足踏み、やっと手にした10勝目は自身の後半戦初勝利でもあった。それでも「数字は付いてくればいい」とチームの勝利を一番に喜んだ。

 

 大谷は2点の援護をもらった初回、長谷川に適時打を許す。「全然駄目でした」と振り返ったように序盤はぴりっとしない。初回は2安打1四球、2回も1四球を与えた。切り替わったのは3回だ。自らの判断でフォームを微調整。「足の上げ方とか、細かく言ったら結構ある」と感覚を頼りに修正した。

 

 3回以降は四球を与えず、走者を許しても得点圏に進めさせなかった。破竹の勢いで白星を重ねた前半戦の姿が戻った。6回無死一塁から長谷川、柳田、松田を3者連続三振。強引に押すだけではなく、速球のMAXを156キロに抑え、変化球を織り交ぜて9三振を奪った。そこには7月のオールスター戦で自己最速の球速162キロをマークした反省があった。「腕を振る意識が強くなった」と思わぬマイナスも生み出していたのだ。

 

 ソフトバンクは“因縁”の相手。今季ここまで3試合に登板して、一度も勝てず。また、10日の試合で「口元の動きで球種が分かる」というクセが本紙報道で発覚し、その後、“顔面矯正”に追われた。

 

 17日の西武戦では、すべての球種で口を真一文字に結び、表情を変えないように努めたものの、自分のリズムを崩し、7回4安打3失点でしのいだが、自己ワーストの8四球と制球に苦しんだ。しかし、この日は2四球。クセは克服できたようだ。

 

 苦労の末、壁を乗り越えた大谷。これを糧にさらに進化する。