龍谷大平安“負の歴史”にサヨナラ

2012年08月13日 12時00分

<第94回全国高校野球選手権(5日目・12日)>龍谷大平安(京都)9×−8旭川工(北北海道)

 龍谷大平安は延長11回の末、9—8で旭川工にサヨナラ勝ち。京都勢は2009年の夏の選手権以来、甲子園で6季連続での初戦敗退が続いていたが、その“負の歴史”についにピリオドを打った。

 延長11回。長い試合にケリをつけたのは、2年生・嶋田のバットだ。無死満塁から打席に立つと「バットを思い切りふることだけを考えた」という打球は右方向へ。「抜けてくれ〜」という祈りが天に届いたか、打球は劇的勝利をもたらす右越えのサヨナラ打となった。殊勲のヒーローは「犠飛かなと思ったが、本当にラッキーでした」と満面の笑みを浮かべた。

 先制すれば逆転され、追いつくとすぐに勝ち越される。序盤から終盤まで苦しい展開が続いた。8回には無死一、三塁の好機にスクイズを失敗。なおも一死三塁ではエンドランがうまくいかず、一塁走者が挟まれアウトになった。

 4番の高橋は「8回のチャンスをつぶし、かなりあせった」という。それでも勝利を信じて、諦めなかった。6—8の9回には二死から有田の適時打で試合を振り出しに戻す。その9回に凡退してサヨナラ勝ちのチャンスを逃した嶋田が、最後の最後に劇打で決めた。

 原田監督は「府予選からこういうミスを繰り返してきた。細かいことをやりすぎる僕のせいです」と反省し「私のミスを選手が見事に取り返してくれた」とナインをたたえた。苦しい戦いをなんとか制して初戦を突破。次は“名門校”の名に恥じない戦いで勝ち、全国制覇へ前進する。