【高校野球】現役監督たちが愚痴る“面倒な父母たち”

2014年08月27日 11時00分

 子供(孫)が高校で野球をやるなら要注意!? 今年も甲子園で球児たちが熱戦を繰り広げたが、一方で、暴力事件などの不祥事はなかなか減らない。そして、実はニュースにならないゴタゴタも起こっている。今回は、特に非強豪校に多い“面倒な父母たち”にスポットを当ててみた。まずは、現役監督たちの愚痴をどうぞ。

 甲子園に出場するような強豪校では、父母会の組織、ルールが確立されているうえ、監督の力が非常に強い。


「親が出しゃばったことで子供がレギュラーになれなかったら最悪。監督に気に入られようと、飲み会で接待みたいなことをすることはあるけど、基本的にはチームに口を出したりはしないよね。私たち以上に怖いOBもたくさんいますから」

 こう話すのは甲子園に何度も出場している高校に息子を通わせる父親。逆に、甲子園に行ける可能性が低い高校では、親が平気でしゃしゃり出てくる。上記の声の主は、そんな高校の監督たちだ。

 毅然とした態度を取れない監督側に非があるケースも少なくないし、高校野球未経験者からすると「言いなりになる必要なんてないでしょ?」と思うだろうが、そうもいかないのがツライところ。特に公立校などでは、部費や学校から支給されるお金だけでは、チームを運営できないのが現状。「父母会費の援助がないと厳しい。だから黙認するしかない」(某監督)のだ。合宿や遠征のときに車を出してもらえなかったりするのも困るという。

 ただ、お金を出しているから口も出していい…と勘違いする親もいる。「最新式の加圧トレーニング器具を買ったら、『たいそうな機械を買って結果を出せなかったらどうするんだ』ってイヤミを言われた」という監督も。

「父母会の集まりにも顔を出すんですが、頭を下げてばかりですよ。酔っ払って采配について文句を言ってくる父親もいるし、ケンカを避けるために僕は一切アルコールは飲みません。一応、監督の飲食費はタダなんですが、そうもいかないので数千円は置いていきます。つらいのにお金まで払って、本当にやってられませんよ」(関西・公立)

「口を出してくるのは、意外と野球未経験者だったりするんですよね。現役時代、親の出しゃばりにうんざりした経験のある元球児はあまりうるさく言ってきません」(北信越・公立)

 また、親同士の関係を悪化させるのが、子供の実力。「お茶入れも手伝わないのに○○さんがレギュラーなんておかしい」「役員をやっているのにどうしてうちの子は補欠なんですか?」というパターンだ。恐ろしいことに、直接監督にメールしてくる親もいる。

「もうね、あきらめるしかないんだよ。俺なんか、今年の夏の予選、正直、実力的にちょっと劣る3年生を起用したもん。本当は来年のことを考えて同じポジションの2年生を使いたかったけど、3年生の父親が父母会の会長なんだから仕方ない。これが現実なんだよ」

 関東の某私立高校の監督はこう言いながら遠くを見つめるのだった。

【野球部の父母会あるある】「練習試合のたびに見にくる父親がいるんだけど、勝手に外野の守備位置を変更させるんだ。しかも、俺の指示と逆だったりするから、生徒が戸惑っちゃって…。でも、その人も、その親もうちの野球部出身で、ちょっとした有名選手だったからね。まだここの監督になって3年の俺には手に負えないよ」(九州・公立)

「野球オタクの親がいて、ここ1年のデータを持ってきて、やんわりと打順の変更を求められた」(関東・私立)

「この前の夏の予選で、負けた試合後に『なんであそこで送りバントをしなかったんだ!』『今の時代はスモールベースボールだろ!』って親に怒鳴られた」(関東・公立)

「ガラの悪い父親のヤジがひどすぎて、相手の親とケンカにならないか、いつもベンチでハラハラしてる」(近畿・公立)

「ママ友同士がギクシャクしちゃって、応援席の雰囲気がめちゃくちゃ悪い。子供のためにならない」(東海・公立)

「うちはママ同士の仲が良すぎるというか…。チームは弱いのにTシャツとかウチワとか帽子とか、全部揃えちゃって、恥ずかしいったらありゃしない。相手の監督に『うらやましいですなあ』と笑われたよ」(関東・私立)

「シングルマザーの母親からメールで相談がくるんだけど、中身は単なる個人的な愚痴で、この前は『もう死にたいです』って。シャレにならないよ」(東北・県立)

「うちの高校はバックネット裏に応援席がある。ただ、試合中、母親たちがあまりに野球と関係ない話でキャーキャーうるさいから出入り禁止にした。そうしたら、校長にチクられた」(関東・私立)