続投が決まったオリックス森脇浩司監督(54)にナインから“注文”が出されている。

 今季の躍進ぶりが評価され、来季から新たに2年契約することで23日までに合意。シーズン中の発表ながら、ナインは「強いチームは長く同じ監督がやっている。来季以降も方針は変わらないだろうし、プラスですね」と歓迎ムードだ。ただ、指揮官に改善してほしい点もある。“アドバイスの簡素化”だ。

 昨季から指揮を執る森脇監督は、選手とのコミュニケーションを重視し、実践してきた。グラウンド内外を問わず、内容は雑談からアドバイスまでさまざま。基本的にナインは指揮官との会話を好意的に捉えているが、熱がこもりすぎて話が長くなることもしばしばあるため「監督も2年目で、その考えは理解しているつもり。もう少し簡単に言ってもらっても大丈夫なんですけど」(ある選手)。とりわけ準備の大切さを説くことが多く、別の選手は「言っていることは分かるが、さすがにもう何度も聞いているので…」と苦笑いだ。

 24日の楽天戦(京セラドーム)は4―8で完敗。“お得意さま”に足をすくわれてしまったが、首位ソフトバンクとは3・5ゲーム差のまま。森脇監督の続投が発表されての連敗だけに、早く“祝い星”を届けたいところだろう。