阿部と村田はこうして苦境を打開せよ

2014年08月26日 09時00分

守備で精彩を欠いた村田(左)と3連戦での安定感がない阿部

 巨人がおかしい。主力の不振に故障者続出…。首位にいるのが不思議なぐらいで、24日の中日戦(東京ドーム)では4番手・久保裕也投手(34)の3連続押し出し四球など“らしくない野球”で3―7の完敗を喫し、再び2位阪神に1・5ゲーム差まで詰め寄られた。26日からのGT首位攻防3連戦に向けて不安は尽きない。本紙評論家の宇野勝氏は、チームが波に乗り切れない元凶として阿部慎之助捕手(35)、村田修一内野手(33)の2選手を名指しし、独自の打開策を提案した。

 

【宇野勝 フルスイングの掟】はっきり言って、今の状態では巨人の優勝は非常に危ういと思う。原監督も苦しいんじゃないかな。中でも心配なのが阿部と村田の二枚看板だ。

 

 阿部は今カードの初戦でホームランを打ったけれど、3連戦での安定感がない。その原因は打撃が受け身に入っていること。軸足にじっくりためて打とうとしすぎている。ためよう、ためようと深みにハマって、強く叩けなくなっている。私も経験があるが、実績を積んだベテランになると「泳いじゃいけない」と思うようになる。前につんのめって空振りするのが格好悪いと思うようになるんだ。

 

 でも、それじゃあダメ。打つほうも攻めないと。迎えに行くぐらいの意気込みで行くべきだ。戦っているんだよ。きれいに打ってやりたいという気持ちは捨てないと。あれだけの実績があるのだから、踏み込んでかわされても、ちゃんとバットは止まる。

 

 2回に谷繁が放った三塁線のゴロを後ろにそらした村田の守備もいただけない。記録はヒットだったけど、本来は三ゴロの当たり。ああいうプレーは、ベンチの首脳陣や選手が「えーっ」ということになっちゃう。次のカードは休ませて、若い寺内を起用するのも一つの手だと思う。村田だって奮起するだろうし、ベンチの雰囲気もピリッとするはずだ。

 

 ここまで来たら疲れたなんて言っていられないのだけど、実際に疲れもあるのだろう。スタメンから外すことで、いいリフレッシュにもなる。

 

 優勝するためには投手力が必要。でも巨人は、やはり打ち勝ってナンボかなと思う。相手投手にプレッシャーをかけるためにも、この2人の復調が優勝への鍵になる。

 

 中日は、この6連戦(1勝5敗)でリングのマットに倒れてしまったね。今後は高橋周を使ってほしい。これは評論家だけでなくファンの願いでもある。中日はお客さんを呼べるスターをつくらないといけない。(本紙評論家)