原監督大丈夫ですか?阿部の捕手復帰を前倒し

2014年08月23日 11時00分

谷繁のバントを処理する阿部。久々の捕手を無難にこなしたが…

 尻に火が付いた原巨人が阿部慎之助(35)の捕手復帰を前倒しした。22日の中日戦(東京ドーム)で原辰徳監督(56)は14試合ぶりに阿部を捕手で先発起用。なりふり構わぬ戦いに打って出た。


 巨人首脳陣は阿部の体調を考慮しつつ、打撃に専念させるため一塁起用を決断。その際、阿部には今月末までの一塁スタートを伝えていたはずだったが…。


 この日の阿部は先発の内海をリードし6回3失点にまとめ、打撃でも2回に中日先発大野から特大の同点14号ソロ。試合も延長12回、ロペスのサヨナラ犠飛で4―3で勝利し、巨人は6月8日から守る首位の座に何とかしがみついた。


 原監督は「(阿部は)スローイングもワンバン捕球も満点に近い」としたり顔。阿部も「疲れたよ。ホームランを打ったの忘れていた。その後の打席がヘボだったので。(先発マスクは)違和感なくできました」と笑顔で球場を後にした。


 切り込み隊長の長野が前夜のヤクルト戦の9回の守備で右ヒザを負傷し欠場。打線強化のため阿部が予定よりも早く捕手に戻った格好だが、どっしりと構えて9月攻勢に備えるハズが、今回の前倒しはリーグ3連覇を狙う巨人の余裕のなさを露呈した形となった。目先の勝ちにこだわるあまり、自ら墓穴を掘ることが少なくなかった原監督のかつての“悪い癖”が復活したようにも見える。


 原監督のこの日の動きを選手が「焦り」と受け取れば、チーム内には動揺が広がるだろう。「原さんがもしこの大戦力で首位から陥落すればフロントや周囲から何を言われるか分からない。その焦りもあるのでは?」という中日関係者の指摘が何とも意味深に聞こえる。