三重 快進撃のウラに“則本効果”

2014年08月21日 16時00分

力投する三重・今井

【ズームアップ甲子園】3回戦で城北(熊本)を7―5で破り、46年ぶりのベスト8進出を決めた三重(三重)。打線が2回、2四球で得たチャンスに4長短打を集中させて5点を先制し、エース左腕・今井(3年)の129球の粘投で逃げ切った。

 

 快進撃の裏には、三重中京大(現在は閉校)出身の楽天・則本の存在がある。三重・中村監督は三重中京大の元コーチで則本の投球フォームを改良し、大活躍の基礎を築いた人。「たまに監督さんが則本さんの名前を出すんです。『ノリも最初はフォームがバラバラだった』『ノリは(変化球を)こうやって握ってたぞ』とか言って…」(ある選手)

 

 冬場の全体練習で行う「山ラン」なる過酷な1・1キロ×10周の坂道走でも中村監督は「ここでノリと何本も走ったんや。俺も走った」と言ってナインを鼓舞。通常の練習後のダッシュも「ノリだったら『20本やれ』と言っても30本、40本やってたぞ」。中村監督は教え子・則本の名前を巧みに使って選手たちを成長させたのだ。

 

 実際、エース・今井は則本と同じように重心を低く落とし、球持ちをよくするために、リリースポイントを前に置いた。すると、フォームがコンパクトになって球のキレも増したという。「努力次第で則本さんのようになれるなら、やる気も出ますよ」と三重ナイン。“ノリ効果”で第12日(22日)の準々決勝・沖縄尚学(沖縄)戦にも立ち向かう。