一流のDNAを捕手の小林に…杉内に大仕事 

2014年08月20日 16時00分

小林(右)と話す杉内。これも捕手教育の一環か

 巨人・杉内俊哉投手(33)が首脳陣から大仕事を任された。延長11回、6―4で勝利を収めた19日のヤクルト戦(神宮)に先発した左腕は、6回まで2安打1失点と好投。だが7回一死一、三塁で交代を告げられると、2番手・久保が逆転3ランを浴び、7月12日以来の白星は逃してしまった。

 

 川口投手総合コーチは「行かせる(続投)のもひとつの考えだったけど…」と継投に後悔ものぞかせたが、本人は「走者を残した僕が悪い」と潔く反省の弁を口にした。

 

 後半戦初白星はお預けとなったが、左腕は今季、チームを勝利に導く以外にも“重大任務”を任されている。それがこの日コンビを組んだルーキー捕手の小林を一本立ちさせるという大仕事だ。

 

 首脳陣は「若い投手にはできない仕事。彼がホークスで受け継いだ歴史を巨人でつないでほしい」と期待している。杉内はダイエー(現ソフトバンク)時代、先輩捕手の城島に磨かれて球界を代表する投手に成長した。その城島も、若手時代にエースだった工藤に厳しく育てられた話は有名だ。

 

「ジョーさんがいなければ、今の僕はない」と感謝している杉内も、今やチーム最年長投手。「教えられるような選手じゃない」と謙遜するが「年齢は確かにそういう年ですよね」と自分の立場は自覚している。

 

 小林の印象については「投げやすいですよ。いい捕手になるんじゃないですかね」。ではどう接しているのかというと、意外にも「配球には一切、口を出していない」という。「僕はもともと、捕手に身を委ねたいタイプなんです。その分、彼はいろいろ考えるでしょうけど」とサラリと語った。

 

 この日も杉内が後輩に出した注文は「低く構えてくれ」だけだったという。小林は「どの球種も一級品なんですから、打たれたら僕の責任。すごい重圧ですが、勉強になります」と話す。

 

 工藤から城島、城島から杉内、そして小林へ――。背番号18は、背中で“一流のDNA”を伝えるつもりでいる。