8回零封 広島・野村が2か月ぶりの5勝目

2014年08月20日 11時00分

2か月ぶりの白星を挙げファンの声援に応える野村

<DeNA0-8広島(19日)>鯉の背番号19がマウンドで躍動した。広島・野村が19日のDeNA戦(横浜)で8回4安打無失点の快投で今季5勝目。6月18日の楽天戦(マツダスタジアム)以来、2か月ぶりの白星をつかんだ。打線も7試合連続となる2桁安打で8得点を奪い、大量リードで右腕の快投をもり立てた。

 

 最後までマウンドで集中力を切らさなかった。立ち上がりからスライダーの精度が悪く序盤までは首をかしげる場面も見られたものの、野村は途中からチェンジアップを多投する配球へシフトチェンジ。これが奏功し、自分のリズムに乗った。テンポのいい投球で3回以降は三塁を踏ませず、強力ベイスターズ打線を手玉に取ってスコアボードに「0」を並ばせた。

 

 バットでも職人技を見せた。2回一死一、三塁で回ってきた第1打席。フルカウントに追い込まれながらも果敢に一塁線へのセーフティースクイズを決め、2点目をもぎ取った。前の打席の会沢がスクイズ失敗に終わっていただけに嫌なムードが漂っていたが、見事に払拭。右腕が成功させたプレーには、いつも手厳しい野村監督も満足そうな表情で拍手を送った。

 

 投打で奮闘する野村を援護すべく打線も相手先発・久保に一気の波状攻撃を仕掛けた。2点リードで迎えた5回だ。一死一、二塁からロサリオが初球スライダーを捉え、左翼線を破る適時二塁打。初回にもチームを勢いづかせる先制適時打を放った頼もしき4番の鮮やかなひと振りで、チームは2点を追加した。その後も打線は止まらず、木村、田中にも適時打が飛び出して一挙5得点。中盤までに7点のリードを奪って主導権を握り、右腕の力投を助けた。

 

 8回を無失点で投げ切った野村は今季5勝目。2か月ぶりにつかんだ白星だ。やっと長いトンネルを抜け出して久々に味わう快感を得た右腕は、大粒の汗を流しながら敵地へと応援に駆けつけた赤ヘル党の声援に応えた。エース・前田に疲労が見え始めるなど先発陣がしっくりこない中、苦しい夏場に野村が好投を見せたのは悲願のリーグVを目指すチームにとっても大きい。