若虎積極起用の和田監督 評価が急上昇

2014年08月19日 16時00分

「勝負の9月」に向けて和田監督も手応え十分

 契約最終年を迎えている阪神・和田豊監督(51)の評判が急上昇中だ。18日現在で首位・巨人と1・5ゲーム差の2位。9年ぶりリーグ優勝を狙える位置につけていることも評価アップにつながっているのだが、最大の要因は「フレッシュオーダー」だ。20代の若虎を起用しながらV戦線を戦っていることで、その手腕が見直されている。

 

 和田監督は今後の戦いに向けて「これから少しずつメンバーが一軍に戻ってくる。8月をしのいで9月にドーンといけるように準備したい」と意気込んだ。

 

 左脇腹の肉離れで戦線離脱していた大和が二軍戦で実戦復帰。3年目の剛腕セットアッパー・松田も実戦で登板している。勝負の9月に向けて徐々にメンバーが揃いつつあるだけに指揮官の鼻息が荒くなるのも当然だろう。

 

 和田監督は今季が3年契約の3年目。結果を残さなければ退陣という背水イヤーとなっているが、その評判は上々だという。関西財界関係者は「阪神電鉄本社の幹部の評価も悪くない。優勝争いをしていることはもちろん若手を起用して結果を出していることは大きなプラス材料。球団にとって深刻な課題だった世代交代を前進させたことが評価されている。若手の躍進は確実に来季以降につながる」と指摘する。

 

 今季は開幕直後に故障離脱した西岡の代役として出場した上本が「1番・二塁」に定着。7月以降はルーキー捕手の梅野や3年目の伊藤隼などの若手を積極起用して首位・巨人に迫っている。3月28日の開幕戦の先発メンバー9人のうち30歳以上が6人を占めていたが、17日のDeNA戦では30歳以上は鳥谷、マートン、ゴメスの3人だけ。残り6人は20代というフレッシュなメンバーで快勝した。ベテラン中心だったチームが若手中心に変身しているのだ。

 

 球団幹部も「ここ数年、戦力的に足りない部分を補強に頼りながら何とか若手を育てようとやってきた。思うようにいかなかった時期もあったけど、ようやくいい形になってきた」と手応え十分。チーム関係者も「若手が頑張っていることで、まだまだベテランも元気。選手層ということを考えても大失速した昨年とは全然違う」と自信を深めている。

 

 残り38試合。和田監督が率いるフレッシュな虎軍団が逆転Vに挑む。