山形中央 “特攻隊魂”胸に突き進む

2014年08月18日 16時00分

練習に汗を流す山形中央ナイン

【ズームアップ甲子園】第9日(19日)第1試合で東海大四(南北海道)と対戦する山形中央(山形)は喜怒哀楽を出さず、常に冷静さを保つことを心がけている。1回戦(対小松=愛媛)で9回に4点を奪って9―8で逆転勝利した際もナインは大喜びしなかった。

 

 この裏にあるのが“特攻隊魂”だ。ミーティングなどで庄司監督が、しばしば戦時中の特攻隊員の姿を選手と重ね合わせるようにして説明。「入部当初は中学校で習ったくらいの知識しかなかったので戸惑った」(ある選手)そうだが、テレビで放送された特攻隊のドキュメンタリー番組を全員で視聴するなどして徐々に気持ちが変化した。

 

「今、自分たちがいるのは69年前に同世代の人たちが戦場に突っ込んでいったから。自分たちが生かされているというのを忘れてはいけない」(別の選手)。生きていること、野球ができていることに感謝するようになった。

 

 ナインは甲子園期間中も宿舎でテレビは見ずに道具の手入れに精を出す。移動のバスの中で音楽を聴くこともなく、時間があれば野球のことを考える。宿舎の敷地内の清掃も欠かさない。終戦記念日の15日には選手同士で話し合って昼食前に黙とうを行った。

 

 胸にあるのは死ぬことがわかっていながら戦火に飛び込んだ同世代の特攻隊員への熱い思い。「明日なき戦いをしないといけない」。山形中央ナインは“特攻隊魂”で突き進む。