V打・堂林が両親以外に感謝する相手

2014年08月18日 16時00分

シェービングクリームまみれでインタビューに答える堂林

 <広島5-4巨人(17日)>広島のプリンス・堂林が自らの誕生日にヒーローになった。会沢と小窪の適時打で同点に追いついた8回。なおも二死一、三塁で巨人の左腕・山口から中前へ勝ち越し打を放った。スタンドで両親が観戦する中、お立ち台に上がり「先輩方がつないでくれたので打ててよかった。(両親には)いい恩返しができたかな」とにっこり。野村監督の通算300勝にも花を添え「使ってくれて感謝している」と話した。

 

 もうひとつ、この一打には堂林の強い思いも込められていた。話は1日の巨人戦(東京ドーム)試合前の練習中にさかのぼる。その時のフリー打撃で堂林が放った打球がピッチャーライナーで左投げの山下打撃投手の左脇腹を直撃。病院送りにしてしまった。

 

 普段、居残り練習に付き合ってもらったり、世話になっていただけに堂林は申し訳ない気持ちでいっぱい。現在、山下打撃投手は球場に姿を見せているものの、まだ投球はできない状態。そこで堂林は“因縁”の巨人戦で左の好投手から勝負を決める一打を放って、山下打撃投手への感謝の気持ちを示そうと考えていたのだ。

 

 首位巨人とは3ゲーム差。歓声が降り注ぐ中で堂林は「頂点しか目指していません」と力強く言い切った。その言葉にはファンばかりでなく、山下打撃投手も「今日、僕が投げられていれば、もっとよかったけど(堂林が)活躍してくれてうれしい」と喜んでいた。