雨ニモマケズ 城北うれしい白星

2014年08月17日 06時05分

8回、2死2、3塁から辻上が勝ち越し2点適時打

【第96回全国高等学校野球選手権大会第6日(16日)城北5―3東海大望洋】雨ニモマケズ、つかんだ大きな1勝だ。2―3と1点ビハインドで迎えた8回裏。一死満塁のチャンスで諸冨がセーフティースクイズに成功。ようやく同点に追いついたが、勢いはこれで収まらなかった。二死二、三塁から辻上が、外角に来た直球にバットを思い切り振り抜いた。打球は弱い雨の中、左中間へ一直線。「3回は自分のミスで点が入ってしまった。仲間が回してくれたチャンスでしっかり打てて良かった」と9番打者はお立ち台で笑顔を見せた。

 窮地に追い込まれた終盤に一挙3点を奪って、そのまま逃げきり勝利。勝因となったのは雨の日練習だ。この日の試合は18分間の中断を挟むなど、時折強い雨に見舞われた。そんな雨も、城北ナインにとっては大して気にならなかった。普段から、豪雨の日でもグラウンドで練習を続けているからだ。

 末次監督は「子供たちは普段通りにやってくれた。普段から、雨が降っても練習をやらせていて良かった」としみじみ。日頃から雨の試合を想定して試合形式で走塁練習をしている。「打球が跳ねないので、下からつかむ意識が大切。自分は(打球を)3本指で握ったりしてます」(辻上)と、雨仕様の戦い方は学習済み。対する東海大望洋は試合再開直後の2回裏、グチャグチャのグラウンドでベースカバーが遅れて失点。雨を味方につけた城北が一枚上手だった。

 チーム全員、泥だらけになりながらつかんだ初戦の白星。甲子園初勝利を贈られた末次監督は「甲子園で勝つことの難しさをずっと感じてきたのでうれしかった。感激して声が出なかった」と喜びをかみ締めた。泥だらけになったユニホームは自分で洗うのがお約束。ヘッドスライディングでユニホームを真っ黒にした5番・菓は「洗うのは本当に大変。落ちるのか不安だけど、勝ったからもうどうでもいい」と胸を張った。日頃の取り組みが大一番で実を結んでの初戦突破。城北ナインの夏本番はこれからだ。