2勝7敗のG内海を直撃「勝てない原因は?」

2014年08月15日 16時00分

内海(左)を直撃する朝井氏

 セ・リーグの首位攻防第3ラウンド(14日、東京ドーム)は、巨人が阪神を4―1で下し、カード勝ち越しでゲーム差を2・5に広げた。15日からは敵地に乗り込んで3位・広島との3連戦を迎える。その先陣を任された内海哲也投手(32)を、本紙評論家の朝井秀樹氏が直撃。不振の左腕が、かつての後輩右腕に復活プランを明かした。

 

【朝井秀樹のおじゃまします】どうもアサイです! 今日もGT決戦の舞台、東京ドームにおじゃましました。試合は「伝統の一戦」らしい熱戦でしたが、ホームの意地で巨人が快勝。ここぞの勝負強さはさすがです。

 

 ですが、昨年までのような迫力や元気はまだ感じられません。そんな巨人のムードを象徴しているのが、内海さんの不振でしょう。ここまでの成績はまさかの2勝7敗。さすがに心配です。

 

 練習を終えて引き揚げてきた内海さんは登板前日にもかかわらず、僕を見つけるといつもの笑顔で迎えてくれました。それでホッとしたので、ズバッと直撃。「今年はなかなか勝ち星が伸びませんが、自分では原因をどう分析していますか」と聞きました。

 

 すると内海さんも首をかしげて「自分自身ではボールの質が特別変わったとは感じてなかったんやけどな。でも勝てない試合が続いたことで『アレ? アレ?』ってなって、気持ちが焦ったのは正直あったな」と本音を明かしてくれました。

 

 6月上旬には肩の違和感で一軍を離脱。実はこのリハビリ期間に「不調の原因」に気付いたそうです。内海さんによると「二軍にいた間に最多勝を取った年(2011、12年)の映像を見て、今年のフォームとじっくり見比べたら、下(下半身)がうまく使えてへんなと。沈み込むような粘りがなくなっていたんやね。それに気が付いて修正に取り組んだ」といいます。

 

 そしてもうひとつ「冷静にと思っても、試合になると気持ちが焦って、上(上半身)に力が入ってしまう。必然的に球が見やすくなったり、ボール半個分とまでいかないまでも、今までより球が少し高くなってしまってたんやね」とメンタル面も原因に挙げました。

 

 内海さんは“角度で勝負する投手”です。速球派ではありませんが、右打者の内角に食い込むクロス気味の直球が生命線。上体に力が入ると右肩の開きが早くなって打者からはリリースが見やすくなりますし、球自体の角度にも微妙な変化が表れていたのでしょう。

 

 修正能力の高さは内海さんの真骨頂。「これといって練習法は変えてへん。今は最多勝を取ったときのフォームを強く意識してる。とにかくフォームを固めたいね」という口ぶりから、復活の自信がうかがえました。

 

 内海さんは僕がトレードで巨人に入ったときにも真っ先に声をかけてくれましたし、周囲への気配りができる頼れる先輩です。2010年に優勝争い真っただ中の阪神戦で先発したときも登板前にド緊張していると「ヒデキ、お前がチームの全責任を背負ってるわけじゃないんや。気楽にいけ!」と言ってもらい、おかげで好投できました。

 

「俺クラスの投手は、まず自分のやれることをしっかりやっていかんと」と謙虚に話す内海さんですが、この人が乗っていかないとチームに勢いがつきません。これから順調に白星を積み重ねていくようならチームも一番上にいるはずです。(本紙評論家)