不振のため二軍落ちしていた中日・浜田達郎投手(20)が11日、一軍練習に合流した。13日のDeNA戦(ナゴヤドーム)に先発予定で「いろいろ考えてきました。どうしたら下半身を使って腕を振れるか。微妙にずれていたので調整しました」と出直し登板に自信をのぞかせた。

 4日に誕生日を迎え成人の仲間入り。早速、地元の知人に焼き肉屋に連れていってもらい、生ビールを初体験したという。そのお味は「あんまり、おいしくなかったです。苦かった」と苦笑い。そんな浜ちゃんにチーム内から「どんどん飲みに繰り出せ!」との指令が出ている。

「20歳になったのだから先輩とどんどん飲みに行けば良い。グラウンドではなかなか聞けない話も飲みの席では聞ける。まだ若い浜ちゃんにとっては、いろいろとためになる。失敗談だってプラスになるよ」とチーム関係者は野球面での成長につながるという。

 別の関係者は夜の街を知っておくことは別のプラス作用になる、とも指摘する。

「まだ若いからどうしても考えることは野球ばかりになってしまう。そうなると調子の良いときは良いけど、悪くなった時に逃げ場がなくなる。別の世界を知って視野を広げて“たかが野球”ぐらいの気持ちでやった方が長い野球人生はうまくいく」というのだ。

 中日に久しぶりに現れた将来性豊かな大型左腕。周囲は小さくまとまることだけは避けて伸びやかに成長してほしいと望んでいる。あえて夜の街を推奨するのはそうした願いもあるからだろう。中日を代表するエースとなるため、浜ちゃんはまずビールの苦味を克服することも必要か。