若虎使えない人気球団のジレンマ

2012年08月11日 18時00分

 優勝が絶望的なばかりか、CS進出も厳しい阪神。この時期にこの成績なら、そろそろ来季を見据えて若手を重用し、チームの新陳代謝を図りたいところ。平均年齢の高い阪神ならなおさらだ。実際、和田豊監督(49)は「(南社長とも)前からその話はしている。時期的なものもある」と話す。

 しかし、オーダーには30歳超えのベテランが並ぶ。その理由を指揮官は「全てが終わったわけじゃない。勝つ姿勢を持ってやりたい。その中で若い選手がそれなりであれば状況次第で…」と苦しい胸の内を明かす。

 そこには人気球団ならではのジレンマがある。「まだCSがなくなったわけではないから、若手を使う“口実”がない。飛び抜けた若手がいないから、切り替えれば(CSを)諦めたことになってしまう」(球団関係者)。切り替えが「白旗宣言」となりかねず、ファンが騒ぎ出す可能性もある。首脳陣も慎重にならざるを得ないわけだ。

 常々、若虎の台頭への期待感を口にしているのは他ならぬ和田監督。遅すぎても早すぎてもいけないそのタイミングを見誤ることだけは避けたいが…。