巨人・大竹好投8勝目のウラ

2014年08月11日 16時00分

マウンド上で小林(左)と話す大竹、中は川口コーチ

 巨人・大竹寛投手(31)が10日の中日戦(東京ドーム)に先発し、7回途中1失点に抑える好投で8勝目を挙げた。

 

「悔しい。回の途中(での降板)が多いので、次頑張ります」(大竹)と語ったものの、これまで自身の総失点の3割以上を喫し“鬼門”といわれていた6回を三者凡退でクリアできたことに安堵の表情を浮かべていた。

 

 ジンクスを乗り越えられたのは、ルーキー・小林誠司捕手(25)の存在が大きい。これまで大竹は、自分の持ち味や意志のなさを指摘され、阿部とのバッテリーではなかなか結果が出せずにいた。しかし試合後、大竹が口にしたのは「自分の意図」「(小林との)意思疎通」「話し合い」の言葉だった。

 

 それを象徴したのが5回、二死一塁で8番・谷繁の場面だった。フルカウントから小林が要求したのは内角へのシュートだったが、大竹は何度も首を横に振り、最終的に小林は外角直球を要求した。結果は空振り三振。原監督はその後、ベンチで小林からその一部始終を“事情聴取”したうえで「(大竹の)その選択は正しい。あの場面では勝負するという危険なことは冒す必要はないと。次(の打者)は投手だし、外角の選択は良かったんじゃないかという話をした」。阿部とのコンビではできなかった大竹の意志が反映されたことで、結果的にピンチの芽を摘むことができたわけだ。

 

 首脳陣は8月いっぱい「キャッチャー・阿部」を一時“封印”する方針でいる。川口投手総合コーチは「(降板した)7回の四球、あれはないよ」と、まだベンチの信頼は勝ち取れていないようだが…。気安く首を振れるルーキー捕手とのコンビを、復活のきっかけにしたいところか。