阪神のドラフト1位ルーキー・岩貞が10日、広島戦(京セラ)でプロ初先発も、赤ヘル打線に4回4失点でほろ苦いデビュー戦となってしまった。


 即戦力として期待されながら、2月の春季キャンプで左ひじを痛め、長期離脱。7月に入ってようやく二軍で実戦に復帰し、この日初めて一軍のマウンドに上がった。


 なんとか結果を出したいと、意気込んでいた。だが気合いは見事に空回りだ。初回二死一、二塁から5番・キラにセンターのフェンスを直撃する適時二塁打を打たれ先制の2点を献上。続く梵にも中前適時打を浴びて、この回いきなり3失点。


 4回には再び梵に右翼へ三塁打されると、この打球を中継に入った二塁・上本が悪送球。梵の本塁生還を許し、虎の黄金ルーキーはこの回限りでマウンドを降りた。


 降板後、岩貞は「全体的に自分の投球が出来ませんでした。野手の皆さんには声をかけてもらったり守備で盛り立ててもらったりしましたが先発投手としてゲームを作ることが出来ず申し訳ないですし悔しいです」とがっかりだ。


 試合は一時1点差まで追い上げながら、8回に3点を奪われ万事休す。阪神は先発陣の駒不足に悩んでおり、岩貞への期待は大きかったのだが…。この一戦はただの1敗以上にダメージとなりそうだ。