今秋ドラフトで最注目の最速157キロ右腕、安楽智大投手が在籍する済美(愛媛)で、野球部の複数の1年生部員が2年生部員からカメムシを食べさせられたり、灯油を飲まされそうになったりするいじめを受けたと訴えていることが発覚し、波紋を呼んでいる。

 部員の保護者が今月初旬に上甲監督に対して相談していたことが判明。学校側は現在、詳しい調査を行っているが、8日深夜に愛媛県高野連から一報を受けたという日本高野連の竹中事務局長は10日、「関与した部員数などの徹底調査を命じた。速やかに報告書を上げてもらうが、中途半端なものなら差し戻しもあります」と話した。

 対外試合禁止などの処分は、高野連の上部団体である日本学生野球協会が最終決定するが、竹中事務局長は「報告書から、処分が必要かどうかは高野連で上申書をつけることになる」と話す。重い処分を受けた場合、来春のセンバツ出場の道が断たれる可能性もある。