復帰戦100点満点 ソフトB・武田が今季初勝利

2014年08月07日 11時00分

今季初登板初勝利を飾った武田

<西武1-8ソフトバンク(6日)>鷹の勢いが止まらない。ソフトバンクが6日の西武戦(西武ドーム)に快勝し、4連勝で貯金を22に増やした。右肩痛で出遅れていた3年目右腕・武田が5回1安打無失点で今季初白星をマーク。今季初登板初先発のプレッシャーにもめげず、過去4戦3勝と相性のいい相手を8奪三振でねじ伏せ、復活ののろしを上げた。打線も4戦連続となる2桁安打で連日の大爆発。まるで武田の復活快投を祝うかのように敵地で“祝砲の嵐”を吹き荒らした――。

 

 強気のピッチングを貫いた。先発マウンドに立った武田は150キロ超のストレートに変化球を効果的に織り交ぜながら緩急をつけ、西武打線を翻弄。立ち上がりからエンジン全開で2回にはメヒア、浅村、斉藤を3者連続三振に仕留めた。

 

「とにかく若々しいアグレッシブな投球をしてほしい。打たれることを気にせず、どんどんカウントを取りにいってほしい。点を取られても打線がカバーしてくれる、くらいの気持ちで投げてほしいね」とは試合前の加藤投手コーチのコメント。そんな首脳陣の期待に応えるように21歳右腕は快投を見せた。

 

 長身を生かしたダイナミックなフォームから繰り出す豪快な投球術は健在。許した安打は初回の1本だけだ。復帰直後ということもあって5回までの登板だったが、強力な西武打線を1安打無失点に抑えたのは称賛に値する快投であった。ましてや短いイニングながら8奪三振をマークしたのだから、懸念材料だった右肩の不安はもう一掃されたと言い切っていいだろう。

 

 2012年のルーキーイヤーは夏場の7月に一軍デビューし、8勝をマーク。鷹の超大型新人として一躍スターダムへとのし上がったが、昨季は4勝どまり。そして今季は右肩痛によって大きく出遅れてしまった。

 

 プロ入りして初めてぶつかった大きな壁――。一軍合流がまさかの8月になってしまったが、それでも右腕は「その分、土台をつくれた」と前向きにに解釈した。どんなに苦境に立たされても心が折れない。この超プラス思考こそが、未来のエース候補・武田の持ち味でもある。2位・オリックスとのマッチレースとなりそうなシーズン佳境を前に21歳右腕が帰ってきたのは大きい。

 

 寺原やウルフら相次ぐ主力投手の戦線離脱によって、現在チームで先発ローテーションに完全定着しているのはエース・摂津とスタンリッジ、中田の3人だけだ。ここに武田が加わって2年前のような快進撃を見せてくれれば、ホークス投手陣は盤石となる。

 

 打線は内川が13号ソロを含む3安打2打点をマークするなど、連日の2桁安打でレオ投を圧倒した。投打とも調子を上げてきた鷹軍。あとは栄光のゴールへ一直線に突っ走るだけだ。