広陵ナインを鍛え上げた伝統の特訓「45秒」

2014年08月07日 10時50分

ポーズを取る広陵ナイン

 第96回全国高校野球選手権大会(9日から15日間、甲子園)の組み合わせが決まった。

 広陵(広島)は大会3日目の第4試合で三重(三重)との対戦が決まった。中井監督は「相手のことはまだ全然知らないが、自分たちの野球をするのが一番」。持ち前の機動力を生かしたプレーで戦う方針だ。

 相手エース・今井は左腕。広陵は登録選手18人中13人が左打ちという中で、数少ない右打者の主将・太田は「少ない右バッターの中で自分がきっちり仕事をしないと勝てないと思う。捕手としてもリズム、テンポ重視でリードをしたい」と早くも気合十分だ。

 三重は2年連続12回目の出場。一方の広陵は4年ぶり21回目の出場。ナインらが「これだけは絶対に負けない」と口にするのはメンタルの強さだ。広陵には40年以上の伝統を誇る「45秒」という練習があり、これで体だけでなく精神力も徹底的に鍛えてきたからだ。

 この「45秒」は、ホームベースから一、三塁方向にそれぞれ90メートルのラインを伸ばしてできる三角形を、三塁方向から時計回りに回るダッシュする練習。毎日行っているが「どのくらいの本数や時間で終わりというのが決まってないんです。監督やコーチがストップウオッチを持っているんですが、3本の日もあれば延々と走らされる日もある。終わりが見えないのは精神的にとてもキツイ」(ある選手)。

 別の選手も「歴代の先輩たちもこの練習をして勝ってきた。僕らもこの『45秒』で体も心も鍛えられてきたので、勝てるはずです」と力を込める。

 大阪入り後は練習時間も限られているが、太田は「相手はどこでも変わらない。モチベーションが高いまま調整できているし、チームとしてはいい状態を保てている」。この夏こそ、初の深紅の優勝旗を取りに行く。