本紙評論家の得津高宏氏「原監督の我慢できない采配が問題」

2014年08月07日 06時30分

厳しい表情で戦況を見つめる原監督(左)。右は小林(中)と交代してベンチに下がった阿部

 巨人・阿部慎之助捕手(35)の“懲罰交代”について、本紙評論家の得津高宏氏は「阿部のリードが問題で代えたのだとしたら、ちょっとやり過ぎ。要求通りのボールがこなければ投手の責任でもあるわけですし、今のDeNA打線と小山の力を考えれば、打ち込まれても仕方がない。原監督はおきゅうを据えるのが好きみたいですが、おきゅうもやり過ぎたら“やけど”ですからね。今の巨人の選手は全身、やけどだらけのような印象です」と話した。

 この日は阿部だけでなく長野も早々にベンチに下げられており、その影響で終盤に野手が足りなくなり、代走要員の鈴木が9回に代打に出る場面もあった。鈴木は延長12回にも打席に立った。

 今季はとにかく我慢のできない原采配が目立っているが、得津氏は「厳しくやるにしても、選手の性格に合わせてやっているのか疑問なところがある。村田や片岡は褒めて伸ばしたほうがいい結果を出すタイプ。今の2人を見ているとおきゅうが効きすぎて萎縮してしまっている。村田は4番で、片岡も上位で使いつつ、褒め殺しでいけば、今よりは間違いなく結果を出すでしょう。打線は猫の目より固定したほうがいいに決まってます。原監督が我慢できないのがやはり、巨人打線が機能しない一番の理由でしょう」と話した。

 ただ、阿部に関しては体調面に不安があるのも事実で「阿部は首の状態がかなり悪いと聞いている。トレーナーの見解を最優先して一度、登録を抹消し、治療に専念させたほうがいい。下手に一軍に残しておくと、どうしても試合で使いたくなってしまうし、負担の少ない一塁手で使うという案もあるが、それよりも“阿部はいないもの”として諦め、登録抹消のほうがいいと思う。9月以降、本当の勝負どころで阿部の力が必要な時がくる。その時まで阿部を休ませるのも一つの手だと思います」(得津氏)。

 巨人は本当に大丈夫なのか。危険なムードが出てきたことは確かだ。