マートンの好調は“コワモテ化効果”

2014年08月06日 16時00分

マートンは3回に11号ソロを放った

 阪神は5日のヤクルト戦(神宮)に20―11で勝利。両軍計39安打31点で4時間を超える壮絶な“殴り合い”となった長期ロード初戦を制し、首位・巨人に1・5ゲーム差に迫った。大爆発の打線の中でも目立ったのはマット・マートン外野手(32)。11号アーチを含む4安打の活躍で、打率3割4分2厘でリーグトップに躍り出たが、好調キープの要因としてチーム内では“コワモテ化効果”がささやかれている。

 

 23安打20得点と大爆発した虎打線。投手陣が11失点したため、試合後の和田監督は「“打ち勝った”としておいてくれ。壮絶な殴り合いやもんな」と疲れきった表情で話したが、そんな中、5番・マートンの活躍は目立った。

 

 3回の2打席目に右翼席に飛び込む中押しの11号ソロ、4回無死一、二塁の3打席目には右中間を破る適時二塁打を放つなど4安打。「(本塁打は)うまく逆方向に打つことができた。風にも助けられたかな。(適時二塁打は)点を取られた直後だったので、すぐに取り返すことができてよかった」(マートン)。打率を3割4分2厘に上げ、中日のルナを抜いてセ・リーグ打率ランキングトップに立った。

 

 そんな好調の一因としてチーム内でささやかれているのが“コワモテ化”だ。マートンは交流戦中からヒゲを伸ばし、さらに交流戦があけると髪形を坊主頭に変更。以前の「ヒゲなし、短髪」のさわやか好青年スタイルから“チョイ悪外国人”に変身を遂げたことが、野球にもプラスになっている、ともっぱらなのだ。

 

 チーム関係者がこういう。「マートンは、ファンサービスに熱心。移動中やプライベートでもファンに声をかけられたら積極的に対応してきた。もちろん、いいことだけど(サービスしすぎて)オン、オフの切り替えは難しかったようだ。でも、最近のコワモテ化によって、プライベートで近づくファンが減ったみたいなんだよ。だから、マートンのリラックスできる時間が増えた。それが結果的に集中力アップにつながっていると思う」

 

 これまでマートンはチーム内で「集中力さえ維持できれば、とんでもない成績を残す。課題はそこだけ」(あるコーチ)と言われ続けてきた。その部分に、ゲン担ぎで始めたヒゲと坊主頭がまさかの貢献を果たしているというわけだ。虎の安打製造機・マートン。今季は“チョイ悪パワー”で、このままチームを引っ張りそうだ。