これは“サボテン効果”なのか。ロッテに新加入した“キューバの至宝”アルフレド・デスパイネ外野手(28)は最近3試合で2本塁打をマーク。ただ、4日現在で打率は2割8厘と本領発揮しているとは言えないが、当たればどこまでも飛んで行く怪パワーは圧巻で、打棒爆発の予感を漂わせ始めている。

 そんなデスパイネが幼少時代から、信条としていることがあるという。「デスパ(デスパイネの愛称)は自分の調子が上がらない時、相手投手をサボテンと思い込む。本人に聞いたところ、子供の時に間違ってサボテンに座ってお尻に針が刺さってしまい、非常に痛い思いをしてしまったことがあったらしい。それ以来『カクト(スペイン語でサボテン)は憎むべきもの』として頭に入っているそうなんだ」と打ち明けたのはチーム関係者。憎っくきサボテンと相手投手をダブらせれば「絶対に攻略してやる」という思いが倍増するのだ。

 その信念を新天地の日本でもデスパイネは貫き続けるつもり。荒野のサボテンを次々と撃ち倒す西部劇のガンマンのように、デスパイネのバットも火を噴くか。