広島ナインもり立てる野村監督の「ささやき」

2014年08月04日 16時00分

会沢の耳元でアドバイスを送る野村監督。6点目の適時打につながった

 広島が1敗1分けで迎えた3日の巨人戦に逆転勝ち。敵地での決戦を五分で乗り切った野村監督は「カード初戦もマエケン(前田)が9イニングを投げてくれたし、先発投手が長いイニングを投げられるようになった。あとは打線が絡んでくればいい戦いができる」と逆転Vへの手応えを口にした。

 

 優勝戦線から脱落しそうで脱落しないカープをもり立てているのが、ほかでもない指揮官の“ささやき”だ。これまではナインへの直接の助言を控えて各部門の担当コーチに任せていたが、最近は一変。自ら選手に声を掛けることが多くなっている。この日も逆転した6回の攻撃中には新井打撃コーチではなく自らネクストバッターズサークルで待機するエルドレッドやキラ、会沢などに耳元でアドバイスを送り猛攻を演出した。

 

 前カードの中日戦では中継ぎの中田、中崎が打たれると監督室に呼んで猛ゲキ。「みんながみんな話をしてもらえるわけではないと思うのでありがたい」(中崎)と意気に感じた2人は次の登板となった1日の初戦を無失点に抑えて結果で応えた。

 

 そんな指揮官の行動を「監督が直接声を掛けるようになったことで選手にも『ここが勝負どころなんだ』ということが伝わっている。これからもどんどん言ってもらえれば」(チーム関係者)と周囲も歓迎している。

 

 同じ野村監督でも、こちらはボヤキではなくささやき――。就任5年目で集大成の野村監督は、悲願のリーグ制覇のため今後も持てるすべてをナインに伝えていく。