【メリーランド州ボルティモア3日(日本時間4日)発】マリナーズの岩隈久志投手(33)はオリオールズ戦に先発し、8回二死まで投げ、5安打1失点で6敗目(9勝)を喫した。先頭打者に許した本塁打が決勝点になった。これで昨年7月20日から続いていた敵地での連勝は9でストップ。15試合ぶりに負けがついた。

 痛恨の1球だった。初回、打席は先頭打者のマーカーキス。カウント3―2からの6球目、真ん中低めのスプリットを右翼席に運ばれた。まさかの先頭打者本塁打に岩隈はガックリ。しかし、これで逆に闘志に火がついた。2番・マチャド、3番・ジョーンズ、4番・ヤングを3者連続空振り三振。2回以降は打たせて取る投球でオリオールズ打線に追加点を許さない。6回に一死一、二塁とピンチを招いたが3番・ジョーンズを三直、4番・ヤングを三ゴロに仕留めた。8回に四球と安打で二死一、二塁としたところで交代した。

 マーカーキスへの1球は甘かったかもしれないが、打線の援護があれば…。岩隈だけではなくチームにとっても悔いが残る1敗だ。

 岩隈は「先頭打者に本塁打を打たれてしまって、それが決勝点になってしまった。仕方ないというか、こういう試合もある」と無念の表情。それでも「何とか粘り強く投げられた。何とか試合はつくれたと思う」と投球に手応えを感じた。