大竹 魔の6回「克服法」はあるのか?

2014年08月04日 16時00分

阿部(左)の思いは大竹に通じるか…

 背番号の数くらい勝つんじゃなかったのか。巨人・大竹寛投手(31)が3日、今季2度目となる古巣・広島戦(東京ドーム)に先発し、6回途中4失点でKOされた。ここまで7勝(5敗)をマークし、先発ローテーションに穴をあけたことはないが、最長投球イニングは7回で、中盤に崩れるパターンが目立つ。そんな頼りにならないFA右腕には、正妻の阿部慎之助捕手(35)も人知れず頭を抱えている。

 

 63球を投じて被安打1の無失点。5回までの大竹は、ほぼ完璧な投球を見せた。別人のように崩れだしたのは6回一死後、堂林にバックスクリーン右へ特大弾を浴びてから。続く菊池にフェンス直撃の二塁打、丸に四球を与え一、二塁とすると、2試合無安打の4番・エルドレッドに内角低めのシュートをしぶとく中前に運ばれ、あっという間に同点とされた。今季の最長投球イニングは7回。中盤に崩れるパターンは何度となく繰り返されており、原監督もすかさず交代を告げた。

 

 またも“鬼門”を克服できなかった大竹は「抑えていかないと何を言われても仕方がない。やられたらやり返す。どんなチームも関係なくそういう気持ちでやります」と帰り際に“決意表明”したが、いつまでも悠長に待ってくれないのが巨人というチームだ。

 

 指揮官は「もう1イニングというか、もう少し粘らないといけませんね」と不満顔。川口投手総合コーチも「彼の心の中に聞いてよ。精神的なところだと思うよ」と苦笑いするしかなかった。

 

 正妻の阿部も、もどかしい思いをしている。試合後は報道陣に「急にガタッときた。(鬼門の6回を)過剰意識しちゃっているかもしれないね」と冷静な分析を披露したが、舞台裏ではどう大竹を巨人で一本立ちさせるか頭を抱えているようだ。チーム関係者によれば「慎之助も『貯金の作れる投手にしたい』とあれこれ考えているが、その一方で“自分のサインに首を振れる投手になること”こそ大事とも考えている。『首を振らずに投げるような投手ではダメ。そういう部分を引き出してやらないと』ともらしたこともあった」という。

 

 7勝目を挙げた7月27日の中日戦(ナゴヤドーム)では、ルーキー捕手・小林とバッテリーを組んで状況によってはサインにも首を振り「考えながら投げた」(大竹)と語っていた。しかし、阿部とのバッテリーではほとんどそういう場面がない。時には先輩にも臆することなく、自分のスタイルを押し通す“我の強さ”もまた、大竹がさらなる成長を遂げるカギなのかもしれない。