藤浪はやはり“甲子園に愛された男”

2014年08月02日 16時00分

藤浪は“特別な試合”でもキッチリと力を発揮した

 メモリアルデーを劇的勝利で飾った。1日のDeNA戦で5―4と延長10回サヨナラ勝ちを決めた阪神・和田監督は「今日はどうしても勝ちたいゲーム。勝たないといけないゲームだった」と満面の笑みを浮かべた。

 

 勝負を決めたのは延長10回一死一、三塁から中前適時打を放った福留だが、先発・藤浪晋太郎投手(20)も甲子園90周年という節目の試合で本領を発揮した。

 

 7回4失点と勝利投手にはなれなかった。ただ、2回無死から4回一死まですべて三振を奪う圧巻の投球。7者連続三振は球団記録タイで小山正明、村山実、江夏豊、能見篤史といった歴代エースに並ぶ快挙だ。藤浪は「記録は知らなかったです。たくさん取っているな、とは思っていましたけど…」と涼しい顔だったが、チーム内では「大事な日に記録で花を添えてくれた。やっぱりすごい選手だ」と大絶賛の声が噴出。もともと「大舞台や節目、重圧のかかる試合に強い」(チーム関係者)と言われていた藤浪の評価が、あらためて急上昇した。

 

 さらに、バットでも同点の4回一死二、三塁で中前適時打を放ち、勝ち越しの2点を叩き出した。負けられないメモリアルデーで打って投げての大暴れ。この勝負強い20歳右腕に対して球団関係者は「そもそも、このタイミングで先発が回ってくること自体、やっぱり“甲子園の申し子”なんだよ。合わせたわけじゃないのに節目に出番が回ってくる。しかも、そこで7連続三振。やっぱり何か持っているし、甲子園に愛されている」と驚くばかりだ。

 

 巨人とのゲーム差は2・5。今後、優勝争いが佳境に入れば“負けられない一戦”が多くなる。節目の試合で存分に力を発揮する2年目右腕の存在は和田監督にとっても心強いばかりだ。