<中日3-1広島(29日)>中日に敗れた広島。延長10回に4番手の中田廉(24)が松井佑に勝ち越し2ランを献上し、引き分けを挟んで8連勝中だった“延長戦不敗神話”も途切れた。野村監督は中田に「ここのところ(打たれることが)続いているのでもう一回、気持ちを持って頑張ってほしい。今日は打たれた後の元気のない姿、弱さというのが残念だった」と苦言を呈した。

 プロ6年目の今季、頭角を現してチームトップの39試合に登板し、7勝4敗の中田は夏場を迎えて失点がかさんでいる。中継ぎの柱だけにこのままでは困る。試合後、指揮官は監督室へ中田を呼んでゲキも飛ばした。

「連投もできて、タフなところを監督は買っているし、気迫満点の投球を評価しているからね」(チーム関係者)。マウンド上ではうつろな表情だった中田も「監督に話をしてもらった。使っていただいているので結果を出して取り返すしかない。残り56試合でいかに多くの試合でチームに貢献できるか。4つの負けを取り返せるように頑張りたい」と気合を入れ直したが、復調できるか。